MIDNIGHT HERO

Deracine's blog. Music, movies, reading and daily shit.

反戦歌・反原発ソングの名曲選。

Nuclear Power Plant

こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。

本日は、反戦歌・反原発ソングの名曲選と題してお送りします。

 

昨今、日韓関係は10年くらい前と同じ国同士かと思うほど、最悪の状態だ。

かつての韓流ブームはなんだったのかと、本当に不思議でならない。

 

だけども、挑発合戦をやって険悪なのは政府間やマスコミレベルで、双方の国民感情は報道されるほど、酷いものとは思えない。

 

大方は、嫌韓右翼と一類の御用メディアの世論操作の仇花で、民間人同士では友好を望んでいる機運を世論から抹殺しているのではないか、とも思われる。

 

隣国とこんな外交関係しか築くことの出来ない与党政府は、無能の一言だ。

というか、これ以上韓国のいうがままにされてたまるかという、ナショナリズムを背景にした感情論が根底に垣間見える。

 

何が真実かそうでないか、今ほど理性的な判断力が問われる時代は無い。

日韓問題で私の言いたい事は、以前にこのブログで書いたので、是非ご一読を。

 

また、下の長崎新聞の記事も、是非とも読んでみて欲しい。

相手の立場に立って物事を考え、想像力を働かせてみれば、ごくシンプルなことなのではないだろうか?

それでは、1曲目。

青空         ザ・ブルーハーツ

青空

ブラウン管の向う側
カッコつけた騎兵隊が
インディアンを撃ち倒した
ピカピカに光った銃で
出来れば僕の憂鬱を
撃ち倒してくれればよかったのに

神様にワイロを贈り
天国へのパスポートを
ねだるなんて本気なのか?
誠実さのかけらもなく
笑ってる奴がいるよ
隠しているその手を見せてみろよ

生まれた所や皮膚や目の色で
いったいこの僕の何がわかるというのだろう

運転手さんそのバスに
僕も乗っけてくれないか
行き先ならどこでもいい
こんなはずじゃなかっただろ?
歴史が僕を問いつめる
まぶしいほど青い空の真下で

 

生まれた所や皮膚や目の色で
いったいこの僕の何がわかるというのだろう

運転手さんそのバスに
僕も乗っけてくれないか
行き先ならどこでもいい
こんなはずじゃなかっただろ?
歴史が僕を問いつめる
まぶしいほど青い空の真下で

青い空の真下で
青い空の真下で
青い空の真下で
青い空の・・・

青い空の・・・

 

 詞・曲:真島昌利

ここにある「生まれたところや皮膚や目の色で、いったいこの僕の何がわかるのだろう」 というサビの歌詞、これだけでも今の時代状況を痛烈にえぐり出してはいないだろうか?

 

この歌詞は、ナショナリズムではなく、国境を超えて生きている個としての人間の立場から、あらゆる差別やレイシズム、国家間や民族間の紛争の愚かさや、まがまがしさを凝視しているのだ。

 

同じ人間であるのに、国籍や肌の色、民族・宗教の違い、そういうもので、なぜ、相手に銃を向け、敵対し、憎み合わなければいけないのだろう。

私たちは、生を受けたときから、国家や民族といった集団に否応なく属してはいるが、その前に一個の人間なのだ。

 

もろもろの集団のくびきを超えて、ひとりの人間を深く愛し信じ合うことも出来るし、そうやって暮らしている人びとは、たくさん存在する。

 

この詞を読んで、権力に従属し嫌韓報道を垂れ流し続けているマスメディアや、政権中枢の極右政治家どもは、何も思わないのだろうか?

 

個人の生きる権利や自由を奪うものが、行き過ぎたナショナリズムだ。

ひとりひとりの人権や幸福よりも、自衛の名のもとに国家の軍事力拡大を優先するナショナリズムの行き着く果ては、破滅しかない。 

青空

青空

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2曲目。 

フォークル「DAIKU 」を歌う     ザ・フォーク・クルセダーズ

フォークル「DAIKU」を歌う

フォークル「DAIKU」を歌う

この曲は、2002年にフォークル再結成後のメンバーで発表した、最後のシングル。

原曲はもちろんベートーヴェンの第九。

この歌詞を書いたのは、きたやまおさむ。

元々、B面の「タテツキー行進曲」アップしていたが、動画削除により、やむなくA面の大工の歌に切り替えた。

(Sop.)
おー 風呂行け! また1年の
罪人たちにも一度だけ チャンスを

(Bariton, Chor.)
風呂行け! DAIKU! 日本! チャチャチャ!

(Bariton)
親父は棟梁で 叔父貴も大工
子供の時から カナズチ持って
お家を作って お国を造る
今年も終りだ 一汗流そ

(Chor.)
お風呂に入れば やり直せるぞ
第九は DAIKU(大苦)を 風呂場で歌う

(Bariton)
地獄を彷徨う か弱き君を
釜風呂炎で 浄めてたもれ
湯けむり女神よ 一目会いたい
ケガれた 気持ちを 洗濯したい

(Contralto)
人生彷徨う か弱き女
たわしでゴシゴシ 浄めてたもれ
生まれた時から 混浴好きで
美白の素肌に 漂白したい

(Tenor)
海岸彷徨う 金貸し男
この世のアカをば 浄めてたもれ
生きよか 死のうか 決着つかず
年さえ 越えれば 心入れ替え

(Chor.)
お風呂に入れば やり直せるぞ
第九は DAIKU(大苦)を 風呂場で歌う

戦争も平和も だらだら続く
この頃ミソギも ハライもならぬ
我らは大工だ 明日があるぞ
もう一度 お家を造ってみよう

お風呂に入れば やり直せるぞ
第九は DAIKU(大苦)を 風呂場で歌う

3曲目。

We Work The Black Seam         Sting

We Work the Black Seam

We Work the Black Seam

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ブルー・タートルの夢

ブルー・タートルの夢

 

この曲は、1985年、チェルノブイリ原発事故の前年に発表された。

スティングの詞は予言的で、いち早く原発の危険性を指摘したものだ。

 

歌の主人公は炭鉱労働者で、それに取って代わるエネルギー源としての原発の喧伝に警告を発している。

歌詞の中の、放射能汚染が続く時期や石炭層の生成時期など、誇張や誤りがあるかもしれないが、曲の書かれた時期などを考えると、そこは差し引いて考える必要があるかもしれない。

 

いずれにせよ「安価で害のない資源」という喧伝が大嘘で、「制御もままならない機械」という指摘はまったく正鵠を得ており、現実に起こった大惨事を考え合わせれば、この警告は核心を突いていたと言えるだろう。

黒い傷あと

ここはもう永久に元どおりにはならない
あんたの経済理論によればなるそうだが
俺たちの理解を越えているよ
言われるままに仕事を捨てることはできない
石炭を血に染めながら
国家の魂の奥深くへと掘り進んだ
俺たちのほうがカネより大事にきまってる
あんたの経済理論はとんだナンセンスさ

今や核の時代だが
奴らだって俺たちの怒りをふと理解しないとも限らない
連中は制御もままならない機械をつくり
廃棄物を大きな穴に埋めればいいという
安価で害のない資源が得られるはずだった
そしたらもう顔を真っ黒にして働くこともない
だけど放射性炭素の猛毒は1万2000年先まで消えないんだ
黒い傷あとを縫いあわせる俺たち
黒い傷あとを縫いあわせる俺たち

地下に広がる石炭層は
300万年の時の重みがつくりあげたもの
俺たちは古代の森を歩き
その手で無数の街に灯をともす
あんたの建てた暗く不気味な工場は
俺たち腕のいい鉱夫から職を奪った
カンバーランドの汚染された川は
6インチのベルトじゃ埋めあわせがきかない

 

今や核の時代だが

奴らだって俺たちの怒りをふと理解しないとも限らない

連中は制御もままならない機械をつくり
廃棄物を大きな穴に埋めればいいという
安価で害のない資源が得られるはずだった
そしたらもう顔を真っ黒にして働くこともない
だけど放射性炭素の猛毒は1万2千年先まで消えないんだ
黒い傷あとを縫いあわせる俺たち
黒い傷あとを縫いあわせる俺たち

深く流れつづける俺たちの意識
俺たちが眠る間も宝の山にしがみつくんだ
これが俺の生き方なんだ
金は問題じゃない 干渉しないでくれ
子供たちが泣けば
この地球が子守唄で彼らを寝付かせるだろう
あんたが跡形もなく消滅しちまった
この世界が俺を助けあげてくれるだろう

今や核の時代だが
奴らだって俺たちの怒りをふと理解しないとも限らない
連中は制御もままならない機械をつくり
廃棄物を大きな穴に埋めればいいという
安価で害のない資源が得られるはずだった
そしたらもう顔を真っ黒にして働くこともない
だけど放射性炭素の猛毒は1万2千年先まで消えないんだ
黒い傷あとを縫いあわせる俺たち
黒い傷あとを縫いあわせる俺たち

 

和訳は、前掲モロゾフさんのブログより引用。

04790181

 次の曲。

原発賛成音頭      タイマーズ   

このところ、ユーモアや皮肉、アイロニーを解せず、そのまま受け取るエラい人が増えてきて困るんですよ。

これは、反語ですからね。

ホントは大反対してるんですよ。

 

高田渡の「自衛隊に入ろう」を入隊のキャンペーンソングに使う馬鹿がいるから安心できやしない。

大変な世の中になったもんだ。

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次の曲。

ずっと嘘だった      斉藤和義

こっちが本音ですよ。わかりますよね、稲田朋美先生。

忌野清志郎居士のスピリッツを継承した替え歌になってます。

これも歌詞を載っけます。

この国を歩けば 原発が54基
教科書もCMも言ってたよ 「安全です」
オレたちを騙して 言い訳は「想定外」
懐かしいあの空 くすぐったい黒い雨

ずっとウソだったんだぜ 
やっぱバレてしまったな
ほんとウソだったんだぜ 
原子力は安全です

ずっとウソだったんだぜ 
ほうれん草食いてぇな
ほんとウソだったんだぜ 
気付いてたろこの事態

風に舞う放射能はもう止められない
何人が被曝すれば気がついてくれるの
この国の政府

この街を離れて うまい水見つけたかい?
教えてよ やっぱいいや 
もうどこも逃げ場はない

ずっとクソだったんだぜ
東電も北電も 中電も九電
もう夢ばかり見てないけど

ずっとクソだったんだぜ 
それでも続ける気だ
ほんとクソだったんだぜ 
何かがしたいこの気持ち
ずっとウソだったんだぜ
ほんとクソだったんだぜ

 

詞:斉藤和義

ずっと好きだった

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次は、大御所の有名な反戦歌。

Masters of War         Bob Dyran 

戦争の親玉  歌詞

 

おい、戦争の親玉たち

全ての銃をつくるおまえら

死の飛行機をつくるおまえら

全ての爆弾をつくるおまえら

壁にかくれるおまえら

机の後ろにかくれるおまえら

おまえらに云いたい

おまえらの正体まる見えだよ

 

壊すことしかしないおまえら

おまえらはオモチャみたいに

俺の世界をもてあそぶ

俺の手に銃を握らせ

俺から隠れるが

弾丸が飛び始めたら

一目散に逃げる

 

ユダのように嘘つきで

戦争に勝てると信じ込ませるおまえらだが

その目ん玉も脳みそも

配水管の水のように透けて見えてるぜ

 

銃の引き金に手をかけさせて

他人に弾かせて後ろから見てる

死人が増えれば官邸に隠れるが

若者の血は流れて泥に埋められる

 

おまえらは最悪の恐怖をふりまいた

子供を産むことの恐怖

まだ産まれてない俺の赤ん坊を脅かしてる

おまえらはその静脈に流れる血にも価しない

 

ほんとにわかってるのか

メチャクチャなこと云ってるくせに

「お前は若い」し「バカだ」って

だけど俺にでも分かるよ

神様は絶対おまえらのことを許さないと

 

ひとつ質問がある

金はそんなにいいもんなのか?

それがあれば許されると思ってんのか?

そのうちわかるだろうよ

おまえらが死ぬときに有り金全部積んでも

その魂は買い戻せやしない

 

おまえらが先に死ねばいい

おまえらの死はもうすぐだぜ

俺はおまえらの棺桶に付いて行って

墓穴に降ろされて死ぬのを確かめる

そしておまえらの墓の上に立ち

その死をしっかり見届けてやるよ

                                     by   Bob Dylan   

Masters of War

Masters of War

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さて、ここまで反原発、反戦の歌を紹介してきた。

ボブ・ディランの曲なんかは、特に有名でわかりやすい。

誰だってこんな奴が、現代にも生き延びているとは思いにくいのが、今の世の中だ。

 

今の総理大臣だって、選挙広報のポスターなんかでは、いかにもといった善人ヅラをしているが、ホンネは憲法破壊と徴兵制復活こそ念願であって、いまだに隣国を属国と見下している。

自民党の公式サイトを見てみたまえ。

安倍晋三の出演するテレビ、ラジオ番組は、90%がフジ産経グループを始めとする御用メディアで占められている。

 

こんなにマスメディアを私物化した総理大臣を、いつまで放置しておくのか?

 

森達也氏に「すべての戦争は自衛から始まる」というタイトルの著書があるが、まさしくその通りだ。

一見、平和で何事もないように見える世の中の背後には、いつ専制と隷従の影が忍び寄ってくるかわからない。

 

そういう曲を最後に聴いてください。

ハミング・バード・ランド        ECHOES  

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詞・曲 :  辻仁成 

ハミング・バード・ランド

ハミング・バード・ランド

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ハミング・バード・ランド

ハミング・バード・ランド

喉に、ナイフを突きつけられてからでは、もう遅い。

だから、早く気づいて…。 

すべての戦争は自衛から始まる (講談社文庫)

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Peace.