ディスクブログの第5回目になります。
今日は、博多の歌特集です。
このブログで1年以上前に書いた、福岡のライブハウス「照和」の記事があるんですが、それが結構好評で、おかげで今もブログを続けられています。
今日はその流れで、曲を聴いてもらいたいと思います。
チューリップの財津和夫が病のため、ツアーが中止になったというニュースが最近、飛び込んできました。早くよくなって、言葉どおりに復帰してほしい。そのエールの意味を込めて、チューリップの曲を多めに流したいと思います。
まずは、1曲目。チューリップで、博多っ子純情。
博多っ子純情 チューリップ
これは、姫野達也の曲で、ボーカルも姫野、歌詞は安部俊幸です。
今、博多の町は、7月から始まる博多祇園山笠の空気が町を覆うように漂ってて、町の中を歩くと、もう法被姿の男たちが、チラホラと見かけられます。博多では、この山笠狂の男のことを、のぼせもん、と言います。のぼせとる、の意味は、夢中になっている、入れ上げてるということで、この山のぼせが博多の町を、のし歩いているんですね。
のぼせもんは、この季節になると、もう仕事もへったくれもなく山のぼせ一色で、会社員であろうが社長さんであろうが町中の公認でありまして、中には山のぼせの亭主の代わりに仕事に精を出す、ラーメン屋の女将さんなんかもいるわけですよ。
このワーカホリックの日本人のなかにありまして、見上げた根性をしとります。
これが博多なんですね。
次の曲。福岡市街からだいぶ西に、室見川という二級河川がありまして、その河をモチーフにしたという、スピッツのロビンソン。
ロビンソン スピッツ
河口付近では毎年4月頃になるとシラウオが獲れるので、ローカルニュースで流れるのが、シラウオの踊り食いという野蛮な風習です。生きた魚を丸呑みして喜ぶという、アクアリストのモラルからみれば、許しがたいものがありますね。それを、春の風物詩といって放送するテレビ局は、嫌いです。
室見川の夕景色。
次の曲。これは室見川が歌詞に出てきます。
正しい街 椎名林檎
椎名林檎は、10歳から7年間、福岡で室見川や百道浜のある早良区で過ごしたそうです。浜崎あゆみを始め、福岡は本当に優れた女性シンガーの産土ですね。
百道浜。高くそびえ立つのは福岡タワー。写真手前の方にヤフオクドームがある。
室見川河口は、福岡タワーよりさらに向こう側にある。
さて、百道浜から西へ行きますと、能古島行きの渡船場があります。
能古島の片想い 井上陽水
壇一雄は幼年期から青年期を、福岡の柳川で過ごしました。太宰治、坂口安吾亡き後、最後の無頼派と呼ばれた作家です。墓地は、柳川にあります。
最初の妻、リツ子との生活を描いた「リツ子、その愛、その死」が出世作となり、死ぬ間際に最後の作品「火宅の人」を書き上げました。「リツ子」は、福岡の糸島半島の漁村が舞台です。おすすめの一冊です。
次の曲は、また博多の中心部に戻ってきます。
千鳥橋渋滞 チューリップ
千鳥橋という交差点が、今も福岡市の中心部にあります。現在では真上に都市高速道路が走ってまして、ひどい渋滞は解消されたようです。
チューリップ初期の名曲ですね。これも姫野の曲とボーカル、歌詞は同じく安部俊幸です。渋滞してるのが、いいんですね。ゆっくりしたテンポで、風景を点描できて、セピア色に染まった昔の街並が彷彿としてきそうです。
次の曲。これは「照和 」のことを歌ったそうです。
地下室のメロディー 甲斐バンド
地下室のメロディー / 甲斐バンドの歌詞 |『ROCK LYRIC』
甲斐バンド「地下室のメロディー」1981年 武道館ライブ
甲斐よしひろの曲のタイトルは、映画から取ったものが多いですね。これも、アラン・ドロン、ジャン・ギャバン主演のフランス映画にあります。
シタールというインドの楽器が頭から使われています。ビートルズのジョージ・ハリスンが好きだった楽器ですね。マハリシのもとに修行に行ったときから覚えたようです。東洋的なジャラーンという音が印象的です。ビートルズの「リボルバー」というアルバムでよく使われています。
それでは、最後の曲になります。
財津和夫のために、とかいいながら、チューリップの曲、ここまで2曲は姫野達也の曲だったので、最後は財津和夫の曲です。
夕陽を追いかけて チューリップ

Tulip おいしい曲すべて 1972-2006 Young Days~
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この曲は、財津和夫が、コンサートのアンコールに歌うために作ったそうです。
個人的に大好きな曲ですね。ふるさと、福岡が歌われているのは言うまでもありません。福岡市にも昔は路面電車が走ってたんですね。
父母への想いを歌うというのも、めずらしい。井上陽水も「人生が二度あれば」があります。
今日は、福岡生まれ、福岡育ちのみなさんにお送りしました。
では、お休みなさい。